氏名 | 石井 勝 様 脳性麻痺 |
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機種 | ペトラ サイズ4 |
- フレームランニングを知ったきっかけ
私は、以前からスポーツすることや身体を鍛えるのが好きでスポーツジムに通っています。そこで知り合った方から「脳性麻痺の方を対象としたパラ陸上競技の一種で三輪車のような機材を使って走る競技があるけど、やってみない?」という話を頂いて、テレウスさんを紹介して頂いてそこで初めてフレームランニングという競技を知りました。
- 機材を初めて見たとき
最初に見たときの一言は「かっこいい!!!」の一言でした。事前のお話で三輪車に似た機材と聞いていたので、自分の中で「よく近所の子供たちが乗っているような物なんだろうな~」くらいにしか思っていなかったのですが、実際に見てみると、自分が思っていた以上にしっかり作られていてかっこいい機材でめちゃくちゃテンションがあがりました(笑)
- フレームランナーに初めて乗った時の感想
私には先天性の小児麻痺による移動機能障害があり、普段はロフスランドという杖を使って生活をしています。そのため、走ったりすることはあまりできません。しかし、このフレームランナーに乗ることで安全に今まで体感したことのないスピードで爽快に陸上のトラックを走ることができて超~気持ちよかったです!!
- 今までしていたパラスポーツとの違い・フレームランニングの魅力
今まで私は車いすバスケをしていました。バスケはパラリンピックの花形競技でもあり、競技人口も多く、チームのみんなと励まし合って練習して試合ではものすごい迫力が出るのでとても魅力を感じていました。一方、フレームランニングは世界では人気があるものの、日本ではまだまだ知名度が低いです。パラスポーツの中でも安全性が高い競技なので、私のように普段杖や車いす、歩行器などを使っている方でも安心して楽しめるところがこの競技の魅力だと思います。なので、たくさんの方にこのフレームランニングという競技を体験してもらい、魅力を知ってもらいたいです。また、競技としてだけでなく、機材をリハビリの一環として使うのもよいと思うので一石二鳥!!です。
- 日々のトレーニング・効果
フレームランニングは足で蹴って進む競技なので、ゴムチューブを使って腸腰筋や、下肢強化に力を入れています。休日は両親の協力の元、近くの公園で試合を想定し100mのタイム測定を行ったりしています。フレームランニングを始めたことにより、バスケをしていた時にはあまり鍛えなった下肢を鍛えるきっかけとなりました。そのおかげで日常生活においても下肢が安定したことを実感します。本当にこの競技に出会えてよかったです。
- レーサーのこだわり
私は、自分のレーサーでこだわっているところが2つあります。
まず1つ目は、「チェストサポートの高さ」です。私は速いスピードで走りたかったので、業者さんに相談して、本来の高さよりも低い位置にして頂いて前傾姿勢の状態で乗っています。この状態にしたことで空気抵抗をあまり受けずに乗ることができています。
次に2つ目は、「サドル」です。私は競技をする際に左足のみで蹴って進みます。そうすると本来のサドルだと幅が広く股のところがすれてしまうことに気づき、自分に合ったサドルに変えて乗っています。この2つを変えたことで快適に練習ができているので、休日が楽しみです(笑)
- 今後の抱負
フレームランニングは今後、パラ陸上大会の正式種目になる予定と聞いています。その大会でベストな記録が出せるよう、練習に励んでいきたいです。そして、フレームランニングが日本でもメジャーになれるようにたくさんの方に知ってもらえるように広めていきたいです。